市場の裏をかく投資法

株式市場で勝つ為には極めて単純に「安く買う」ただこれだけです。売る時は銘柄を乗り換える時だけで、高く売る事は考えなくていいです。
テレビで株のニュースがよく流れたり、知人から株で儲けたという話が出始める時はすでに株価が高くなりすぎている可能性が高いです。世間が騒ぎ出すのは株が高くなり始めてからで、安くなりそのまま放置されているときは誰も株の話はしません。しかし、本当に儲けた人たちは誰も株の話をしない時にコツコツ買い集めていた人です。

株価が高くなり、世間が沸き立っている時、ほとんどの投資家は短期間にどれだけ大きく稼ぐか、そんな事で頭がいっぱいです。口先では長期投資を語っていてもメンタルがそうなっていない為、下落時は買い増す絶好のチャンスなのに売ってしまう。また、少しの上昇で利益確定の為に売ってしまう。
目先の利益にとらわれずにどっしりかまえる事、自分の予想に反して下落した時は、その悪い材料が一時的なものなのか、これから長く続くものなのか見極める力も必要です。株価全体かその銘柄のセクター全体が下げているのか、個別銘柄の悪い材料なのか、復活の見通しはあるのか。頭の中に業績回復へのストーリーが描けたなら安く買う絶好のチャンスです。

特に下記のようなケースは過去に何度も起きており、毎回同じような株の動きをします。過去の株の歴史を学ぶ事で今がどのケースなのか、今後どのように株価が動くかの予想ができます。

・通貨安、通貨高の転換期
・原油安、原油高の転換期
・不動産価格の下落、上昇

大きな流れの中で自分はどう投資したら良いか、もちろん、過去と同じような動きをしない場合もありますが、これを知っていれば今後の投資人生で知らない人間より大幅に有利になります。

 

1990年の銀行業不況この時、ウェルズファーゴ株のチャートです。
この時は1.8ドルから3年間で6.7ドルまで上昇しました。


2008年リーマンショック〜2015年までのウェルズファーゴ株のチャートです。
この時は8.6ドルから6年間で55ドルまで上昇しています。


下記はバンクオブアメリカのリーマンショック〜2015年までのチャートです。
6年間で3.14ドルから6年間で16ドルまで上昇しました。


同様に90年の銀行不況時のバンクオブアメリカのチャートです。
4.4ドルから13ドルまで上昇しています。


リーマンショックのような事が起きた時はまず冷静に、過去のケースではどうだったのか、前回と同じような株の大バーゲンになる可能性が高いです。

 

通貨安と輸出企業


下記は1999年〜2015年までのトヨタの株のチャートで、その下が同じ年数のUSDJPYチャートです。2002年頃から海外での販売台数が増えたため、2004年頃からは通貨に連動するような動きになっています。見比べるとよく分りますが、1ドル120円以上の円安になった時、トヨタの株価も大幅に上昇しています。また円高になった時は同じように下落しています。



 

下のチャートはNYSEに上場しているTOYOTA ADRのチャートです。ドルベースで見ても通貨の動きに合わせて上下しているのがわかると思います。


トヨタだけではなく日本の自動車メーカーの多くは同じような動きをします。今回アベノミクスによる異次元の金融緩和など大きな通貨の動きのトレンド変化を事前に知る事ができたのですから、過去の動きを知っていれば簡単に自動車株で儲ける事ができた訳です。

 

 

原油価格の上下


今回の原油安はアメリカのシェール革命が発端となっていますが、1986年台の原油急落時はどのような事が起きたのでしょう。まず、マイナスの影響を受けたのは旧ソ連やノルウェーなどの原油輸出国です。この時はアフガニスタンに侵攻したソ連を苦しめる為にアメリカとサウジアラビアが結託して原油価格を下げたと言われています。今回もウクライナを侵略したロシアを苦しめる為にした事と考えると同じケースと考えられますね。

当時、原油価格が安くなると日本や韓国などの原油輸入国は大幅な経済成長を見せました。現在の日本でもその効果は大きいのですが、GDP成長率の高い輸入国は、より経済成長を加速させます。今回の原油安はGDP成長率の高い原油輸入国としてインドが一番大きな+の影響を受けました。

原油価格の30年チャートです。


もし1バレル40ドルを底として今後上昇すると考えるなら、今買うのは原油価格下落でダメージを受けたロシアETFでしょう。年内には掘削コストの高いシェールオイルの利益も出せる70ドル前後になり、その後は緩やかな上昇になるのではないでしょうか。

SPDR S&P Russia ETF
ロシアETFのチャートです。原油価格が上昇に転じれば先は明るい?


インドSENSEX指数
ロシアETFがここの所の原油価格反発に伴って上昇しているのとは逆に下げています。


 

不動産価格の上下


チャートはS&Pケースシラー 米国の不動産価格推移です。日本の場合はバブル期が天井でその後は人口増加率が−に転じた事もあり、ずっと下落傾向ですが、人口増加率、GDP増加率が健全に成長している米国の場合はまだまだ投資の余地がありそうです。オレンジの○で囲った部分は大きな下落のあった年です。2008年のサブプライムローン問題、リーマンショックの後しばらく下落相場が続きましたが、長期チャートで見ると2012年頃が投資の最大のチャンスだった事が分ります。同じようなケースは1990年台や80年台にも起きています。およそ10年に一度起きる不動産バブルの後は必ず下落します。


iShares Dow Jones US Real Estate ETF
米国のREIT ETFです。不動産価格とはマッチしておりませんが、下落時にはより大きくさげる傾向があります。