バフェット銘柄の購入前の確認事項

1、消費者独占力を持っているか。
あなたの選んだ企業の消費者独占力が何なのか。子供にもわかるような簡単な言葉で説明できる必要がある。もし、あなたが説明できないなら、その企業は消費者独占力を持っていないか、あなたはその企業の事業内容等への理解が不十分です。その企業のサービスや商品がどんなに複雑な物でも消費者独占力があるなら他社と比べてどこが優れているのか、詳しく説明できるはずです。

2、その企業の事業内容を理解しているか
上の項目とほぼ同じ内容になりますが、その企業が行っているサービスや製品はどのような物なのか。理解していない場合はもう一度調べてみましょう。

3、その企業のサービスは20年後も続いているか
その企業の製品やサービスは20年先でも陳腐化していないか、陳腐化しない理由を説明してください。

4、その企業はコングロマリットか
競争力の乏しいコモディティ型のビジネスを増やしてそうなったのか、消費者独占力のある企業を買収していってそうなったのか調べる必要がある。それぞれの事業内容をリスト化し、コモディティ型のサービスや製品を増やしていないかチェックする必要がある。

5、その企業のEPSは安定して成長しているか
過去10年間のEPSを見て安定的に上昇しているか、下落がある場合はそれが一時的なものなのか、それとも今後も続くものか見極める必要がある。年間平均成長率を出して投資対象の候補になるか考えます。

6、その企業は安定的に高いROEを維持しているか
企業が長い間成長を続けるには高いROEが必要です。過去10年平均でもROE15%を超える企業かチェックしてください。

7、その企業の財務基盤は強固な物なのか
企業が一時的な苦難に直面したとき、それを乗り切るだけの財務基盤が必要です。具体的には長期負債はあるか、長期負債がある場合は利益に対しての割合はどの程度なのか、利益で長期負債を返済した場合に必要な年数はどの程度なのかGMやフォードはこの割合が利益10年分や20年分もの長期負債を抱えていた。

8、自社株買い戻しを積極的にしているか
自社株買戻しがあると株を新たに買わなくても持ち株比率を高める事ができる。長期投資になればなるほど自社株買いをするかどうかは重要だ。具体的には10年前や5年前の発行株数から現在の発行株数を差し引くとその企業が買い戻した株数が分る。新に株式を発行している場合はこの数値がマイナスになる。定期的に自社株買いをしているか確認してほしい。

9、その企業のサービスや製品の価格はインフレ率を上回っているか
製品の価格やサービスが何十年も変わらない企業はほとんどがコモディティ型です。日本の場合は長いデフレが続いたので物やサービスの価格が下がりましたが、安定して数%のインフレ率を維持している米国では製品やサービスの価格は高くなっているはずです。インフレ率をきちんと価格に上乗せできているかどうか。例えばコカコーラなら20年前のコーラの価格、10年前のコーラの価格、5年前、現在など上昇しているか調べてください。

10、その企業の株価は相場全体の下落や景気後退時や経営問題などで一時的に下落した事はあるか
リーマンショック時などでは安定した業績の企業でもつられて下がる場合などがあります。また、その企業が属するセクター全体が下がる時や、一時的な悪材料で下落した事がある銘柄は買うチャンスがまたやってきます。

11、株式の益利回りと利回りの平均成長率を国債利回りと比較せよ
バフェットは株式を疑似的な債権として考える。今期のEPSを株価で割った益利回りは投資の直接的な利益を意味する。この益利回りとEPS成長率を合計した値と現在の米国債の利回りを比較して、国債利回りを下回っているようなら買うべきではない。

12、株式の期待収益率を計算せよ
過去10年間の平均ROEから配当を差し引くと株式資本の予想成長率がわかる。直近のBPSにこの予想平均成長率を掛けると、1年後、2年後のBPSが予想できる。この方法で出した10年後のBPSに平均ROEを掛けてさらに10年間の平均PERを掛けると10年後の予想株価がわかる。この10年後の予想株価と現在の株価から期待収益率を計算しましょう。

このリストにすべて合致した場合は投資すべき銘柄と判断してもいいです。ただ、あなたがその企業に興味を持って調べた時が絶好の買いタイミングだとは限りません。現在が割安と判断できない場合は、株価が大きく下落したり景気が後退するのを待つ、あるいは一時的な問題で株価が割安になるのを待ってから買いましょう。