IPO投資は儲かるのか

先に答えを言うとすれば儲からない。ジェレミー・シーゲルの著書「株式投資の未来」の中で1968年以降に上場した8606銘柄すべてを購入し、2013年まで保有を想定した場合に公募価格を上回ったのは1417社だけだった。つまり、負ける確立は83%です。ただしこのわずかな勝ち銘柄の中には大成功する銘柄もある。シスコやウォルマート、インテルなどだ。インテル株を公募価格で1,000ドル投資した場合1,887,288ドル、ウォルマートの場合は1,521,036ドル、シスコの場合は691,204ドルです。何れの場合も年率リターンは20%以上です。インテルやウォルマート、ホームデポのどれかの株をもっていれば、1000ドルが100万ドル長者になれてしまいます。ただし、1970年代の1ドルと現在の1ドルでは価値が違います。1970年代はコーラが1杯20セント、現在1ドルとすると1970年の1ドルは5倍程度の価値があったのではないかと考えられます。とはいえ日本でいうならば50万円が1億円になるようなレベルです。

米国にはラッセル2000小型株指数という指数があって1975年以降のどの年に買った場合もIPOすべて買った場合のリターンを上回っている。この事からも上場時に買うと割高で
上記のような100万ドル長者になれる株はたったの3銘柄「3/8606」なので宝くじを買うようなもの。

日本株の場合も米国株と同じようにIPO株のほとんどは上場時に天井をつけてその後は下がっていくような場合がほとんどです。最近ではネット証券等に口座をたくさん作って、そのすべてからIPOに応募、当選したら初値ですぐに売却で稼ぐのが一般的になっています。なかにはカカクコムやクックパッドのように上昇する株もありますが、その確立はアメリカと同様に10%~20%、ピンポイントで当てていくには難しい数値です。

IPO市場が高騰するときはバブルの兆候
バブル時のIPO市場は過熱し、非常にハイリスクになります。それまでは年に1銘柄公募価格の倍以上になる銘柄があればいいほうだったが、1980年代のオイルブーム時は1年間に10社以上も上場初日に株価が倍になる銘柄が出た。1990年代〜2000年のハイテクバブル時は1999年に17本、2000年には77本のIPOが初日に倍以上値上がりした。その後ハイテクバブルは弾けました。
日本のハイテクバブルの時も関連銘柄はPERが100を超える銘柄が続出するなど、異常な状態が続いていた。前年に比べて新規上場する銘柄が極端に増える。初値が倍以上になる銘柄が増え始めたら要注意です。