数年に一度、オイル、金融、ハイテクなどのセクターが爆発的にもてはやされ上場する企業が増える事がある。例えば2000年のハイテクバブルの時はIPO銘柄のほとんどはハイテク関連の銘柄だった。○○ドットコムという名前がついていればなんでも投資家たちは期待して株を買った。
オイルブームの時もそうだ。オイル関連の銘柄が年に何本も上場していた。その後5年〜10年もすればブーム時に上場したほとんどの銘柄は消えてしまう。ブームに乗っかって投資した人のほとんどが損をした計算になる。
このようなブームに乗っかって稼げるのはベンチャーキャピタルなど、初期に投資できる一部の企業や投資家だけである。一般の投資家がIPO時に買っても期待分が価格に反映されているため、ほとんどの場合は儲からない。
IPO投資はもうかるのかにも書いた通り80%以上の企業が上場時の株価を天井としている。
もし、あなたが賢明な投資家ならブームが始まってから乗っかるよりも、リーマンショックの影響で縮小した金融セクターや原油安の影響をうけたエネルギー関連銘柄の中で優秀な企業を探すか、一般消費財や生活必需品などの流行り廃りの無いセクターから優秀な起業を探したほうがよっぽど割がいい。ダメージを受けたセクターが通常の状態に戻る頃には大きなリターンを得る事になる。
実際の例だと90年代の銀行不況時に2.8ドルから1.8ドルまで下げたウェルズファーゴ株はその5年後には8.3ドルまで上がっている。また、リーマンショック時に8.6ドルまで下げたウェルズファーゴ株はその5年後に45ドルまで上がったのだ。
エクソンモービルなどのエネルギー関連銘柄もリーマンショック後の原油価格下落で大きく株価を落としている。そしてまた、シェール革命後の原油価格下落で株価を下げている。リーマンショック前には1バレル140ドル、逆オイルショック前には100ドルをつけていてこの頃はオイル関連銘柄はもてはやされていた。だが、この時に株を買った人たちはどちらも大きく損をしている。実際に儲けたのはリーマンショック後の石油需要下落で安くなった時に買った人か、今回の逆オイルショックで株を買った人になりそうだ。
日本の場合は今、高齢者関連やペット関連などの株がもてはやされている。ここ数年での需要の拡大、団塊の世代の高齢化に伴い需要が増加する医療、介護、葬儀などに関連する銘柄だ。これらの分野へはこれから新規参入する企業や他の業種から手を出してくる企業がどんどん増えてくる事が予想される。この流行りだした業界の中であなたの選んだ銘柄が今後も成長し続けられるのか。少なくとも需要の拡大する分野はこれから先厳しくなっていくことは確実だ。それよりも「今」なんらかの影響で縮小したセクターの中から優秀な企業を探したほうがいい。なぜなら高齢者関連の銘柄やペット銘柄などで一番儲けた人達はこれらのセクターが見向きもされていない頃に買った人達だからだ。