ITサービスやコンサルテイング業務などが主力のコンピューターが登場した初期からある老舗企業です。設立は1911年、上場は1915年となっております。
80年台以降、業績が悪化してからは事業の売却やリストラをし、経営効率を上げてきました。現在はハードウェア事業の売上比率を縮小し、サービスやソフトウエアの売上比率が上がっています。
昔は企業のリースPCなどでもIBMのパソコンが多く使われていた為、目にする機会も多かったかと思います。2004年に中国のレノボへPC事業を売却したため、あの黒くてシンプルなパソコンはレノボブランドとして引き継いで作っています。レノボになっても黒や銀色のいかにもIBMなパソコンは作られています。2014年にはレノボへのサーバー事業売却も発表されています。
また、企業の電子事業化にも注力している。具体的にはサービス内容を仮想化したり、クラウド化する事です。2015年の投資家向け説明会ではクラウドなどの分野に40億ドルの投資を行う事を名言しています。またこの分野での売上比率も今後四年で40%以上へ上げるそうです。
IBMは2010年以降さまざまなソフトウェア会社やクラウドサービス会社を買収してきましたが、最近では2013年のクラウドプロバイダーのソフトレイヤーを20億ドルで買収、2016年1月にはなぜかビデオストリーミングサービスのユートリームの買収を発表。買収額は1億3000万ドルにもなります。同時にクラウドビデオ部門も作るそうです。
また、2月にはトルーベン・ヘルス・アナリティクスを26億ドルで買収、トルーベン・ヘルスはヘルケア情報会社です。これによりIBMはよりヘルスケア事業を拡大、病院や医師むけの新たなサービスを販売し、ヘルス部門の従業員数も1万人に倍増します。
IBMといえばバフェット(バークシャーハサウェイ)が保有している株としても有名です。バフェットは自分の分らない分野、とくにITなど実体の無い物は買わないとしていましたが、2011年にIBMの株を5.5%購入し、大株主になっています。バフェットに言わせればIBMはIT企業では無く、IT事業へのサービスやコンサルティングをする企業だそうです。IBMの株価は2012年に210ドルをつけてからジリジリと下落、今年はじめに120ドル台をつけてから反発し、現在150ドルとなっています。この間もバフェットはIBMの株を増やし続け(ナンピン?)8%以上に引き上げています。
IBMが唯一バークシャーハサウェイの保有するIT関連銘柄だったのですが、5月に約11億ドル分のアップル株を取得しました。アップルは去年のピーク130ドルから100ドル台まで下げています。割安という事なのでしょうか。バークシャーのポートフォリオもこれからIT関連株が増えていくと見てよいでしょう。
配当利回りは3.8%で反発した今でもかなり高い数値となっています。年4回配当で1回1.4ドルです。日本では数社しかありませんが、アメリカの株は年4回配当が基本です。